Appleと脱獄。

 いつも購読しているZDNet Japanに「Appleの「JailBreak」に対する考えを推理する」と、いう記事がありました。
 iPhone、iPod touchを脱獄する、しないで結構ユーザー間では白熱する場面をちらほら見受けられます。個人的には「各自の自由」(にすれば)という名の下に、私はそんな詰まらない派閥戦線に巻き込まれたくないだけですが、マックユーザー間では結構、こうした小さな派閥があったりします。

 さて、本題ですが、今回のZDNetの記事には、脱獄に対して
 「〜他の実装が急がれる機能に比べての優先順位の低さ、または「見て見ぬふり」の現れではないだろうか。」
 と、ありますが、個人的には「暗黙の了解」と、推測しています。
 言い方が違うだけで、似たようなものですが、その暗黙の了解がなければ、App Store開始までに、これほど優秀で楽しいアプリケーションが一挙にそろうのは難しかったのではないかと思いますし、ハックでヘビーでスペシャルなユーザーがいてくれたおかげで、ネイティブAppの存在を一般化できたのではないかと思うほどです。

 iPhone、iPod touchの同期で必ず必要とされるiTunesですが。これもまた実は(脱獄ではありませんが)iTunesの母体となったアプリケーションは、ヘビーユーザーであるユーザーの作品の一つで、正式にはもちろん発表はありませんが、そのプログラムの内容をそっくり正式いただいた。と、いうのは有名な話であります(ちょっと名前をド忘れちゃいましたが、確かそんな話があったと思います)。

 ジョブズ氏が面白い!と、思ったものは、何でも吸収する母体。その一方で、吸収したものは一切漏らさない機密性。それが良くも悪くも、それがアップルを支えているものではないかと思います。

 オープンウエアにしたら、きっとアップルらしさというのはあっという間に無くなり、Windowsと同様、タダの汎用マシンになりさがってしまうと思います。


Appleの「JailBreak」に対する考えを推理する – builder by ZDNet Japan

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